【はじめに】
筋肉の形と言われると、みなさんはどんな形をイメージされますか?
多分、一列に並んだ真ん中の部分に太くなった赤い筋肉の部分があるのではないでしょうか?
他にもいろいろな形があり、
羽状筋や方形状、革ひも状、腱画を有する革ひも状、二腹状、三頭状、三角形状、十字状、半羽状、放射状、多羽状、螺旋状などがあります。
そんな中でも、今回は羽状筋と紡錘状筋について解説します。
【要点】
・羽状筋と紡錘状筋について
・羽状筋が大きな力を発生させるメカニズム
・羽状筋と紡錘状筋について
人体のほとんどが羽状筋!?その理由
みなさんがイメージする筋肉は、肘を曲げようとするときには上腕二頭筋のように紡錘状筋ではないかと思います。
しかし、実際人体のほとんどの筋は羽状筋です。
それは、羽状筋は多数の線維を有し、それゆえに大きな力発生させることができる。
原著者D.A.Neumann 「カラー版 筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版」 医歯薬出版株式会社(pp.55)
では、なぜ大きな力を発生させることができるのか?なぜ、多数の線維を有することができるのか?
これについて解説していきます。
・羽状筋が大きな力を発生させるメカニズムについて
なぜ、大きな力を発生させることができるのか?
まず、力を発生するには、、、?
筋の収縮が腱や骨に伝わり、それが運動を表現します。
では、大きな力を発生させるために必要なことは?
1つの腱に対し多くの筋線維が必要です。
羽状筋はその形状から多くの筋線維を有することができるんですね。
なぜ、多数の線維を有することができる?
紡錘状筋は、それぞれの線維が1本の腱と平行に走行しています。
一方、羽状筋は、1本の腱に対して線維が斜めに走行し線維群を有しています。
斜めに走行しているということがポイントです。
筋肉の膨らみは筋線維の収縮で起きます。
紡錘状筋はその形状から腱と腱の間にある筋線維が膨らみます。
一方、羽状筋は筋線維が枝葉のように隙間なく分かれています。そのほうが面積を広くすることが出来ますね。。
すき間なく体積を埋めることの出来る羽状筋も方が、生理的横断面積も増え大きな力を生むことができますね。
そのため、1つの腱に対して多くの線維を有している羽状筋は大きな力を発生させることができますね。
今回は以上です。
それではいい健活を。
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